保険の入れ歯が噛めない原因は?保険と自費の入れ歯の違い【前半】|東広島市の歯医者|木村歯科・矯正歯科(黒瀬院)

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保険の入れ歯が噛めない原因は?保険と自費の入れ歯の違い【前半】

広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院

歯科医師 院長 木村 慶子

  歯を失ったときに補う方法に、ブリッジ・入れ歯・インプラントがあります。中でも保険の入れ歯は「噛めない」と言われており、実際に噛めなくて何度も調整したり、作り直したりする方も少なくありません。なぜ保険の入れ歯は噛めないのでしょうか。ここでは前半と後半にわけて入れ歯が噛めない原因と、保険と自費の入れ歯の違いについてご紹介します。

保険の入れ歯が噛めない原因

保険の入れ歯を作っても「噛めない」という悩みをもつ方もいるでしょう。そもそも保険治療は、1~3割負担で全国どこの歯科医院でも同じ基準で治療を受けることができる素晴らしい制度です。しかし保険治療の場合、国が決めた材料・機材で治療する必要があります。そのため、技術のコストや治療にかけられる時間が決まっていることが多く、歯科医師が納得できる歯科治療ができないこともあります。保険治療で製作した入れ歯は、手間やコストをかけずに製作しなければなりません。そのため保険の入れ歯は噛めないことが多いのが現状です。ただ個人差はあり、保険の入れ歯でも十分に噛める方もいます。

患者様が入れ歯に求めていること

以下のようなことを入れ歯に期待している方は多いのではないでしょうか。  
  • しっかり噛めること
  • 痛みがないこと
  • 味がわかること
  • 発音できること
  • 周囲の人に気づかれないこと
  例えば、自分が歯科医院の院長だったら、上記のような入れ歯を製作するならどのくらいの価格が適正だと思いますか?入れ歯は人工臓器とも言われており、それを製作するためには良い素材・高度な技術が必要になります。そのため保険の入れ歯では採算が取れないといったことも多いです。しかし、多くの歯科医師は患者様が満足するように良い入れ歯を作ろうと努力しているのも事実です。

保険の入れ歯を繰り返し製作すると

保険の入れ歯は痛くて噛めない・発音ができないなどさまざまな問題が起きることがありますが、1度製作した入れ歯は半年経たなければ新しくつくることはできません。しかし反対に半年経てば新しい入れ歯を製作することが可能とも言えます。そのため、合わない入れ歯を使用している患者様の中には、半年後にほかの歯科医院に通院し繰り返し入れ歯をつくる方も多いです。しかしそのような患者様は満足した入れ歯をつくることができず、「入れ歯コレクター」になってしまうのです。

まとめ

保険治療の入れ歯は個人差はありますが、人によって痛みがあったり合わなかったりすることが多いです。これは保険に使用できる材料が決められており、その中で患者様の求める入れ歯を製作することは難しいと言えます。また半年に一回転院を繰り返して入れ歯を製作する「入れ歯コレクター」になってしまう方も少なくありません。次回は保険と自費の入れ歯の違いについてご紹介します。

広島県東広島市 医社)一水会 木村歯科医院

歯科医師 院長 木村 慶子